デスクトップパソコンやテレビなどでインターネットを利用する時は、lanケーブルを用いてルーターやスイッチングハブを接続します。
ストレートタイプのケーブルを接続するだけでインターネットが利用できるようになりますが、lanケーブルには通信速度の上限の規格が決められていることはあまり知られていません。1Gbpsを超える高速通信に対応した光回線やルーターを使用しても、機器同士を接続するためのlanケーブルの通信速度が遅いと遅くなってしまう場合があるので注意が必要です。
lanケーブルの速さはいくつかのカテゴリに分けられていて、CATと数字で表記されます。例えば最高速度が100Mbpsであれば、CAT5と表示されています。CAT(カテゴリ)の数字が大きくなると速度が大きくなり、CAT8であれば最高で40Gbpsの速度でデータを送受信することが可能です。高速通信に対応した高いカテゴリのケーブルを低速回線に使用しても問題ありませんが、ルーターの通信速度以下のカテゴリのケーブルを使用すると遅くなってしまうので注意しましょう。
lanケーブルを選ぶ場合は、現在使用中の回線速度と同じか高性能のタイプの製品を選ぶことができます。高速通信に対応したケーブルの方が値段が高くなりますが、将来にインターネットの通信速度が向上する可能性があります。高いカテゴリのケーブルを購入しておけば、高速回線に切り替えてルーターを交換しても対応することができるからです。