ネットワーク構築には不可欠なlanケーブルですが、いくつか規格が存在することはご存じでしょうか。
各規格に対応した製品は「カテゴリー〇」と表記され、〇の部分には数字が入ります。現時点で販売されている製品はカテゴリー5~8が一般的で数字が大きいほど上位規格です。上位規格ほど通信速度が高速ですが価格も上昇します。一方で接続部の形状は同じなので、どの規格に対応した製品を購入しても接続可能です。続いて、各規格の利用場面を説明します。
動画がないWebサイト閲覧程度なら、最も下位のカテゴリー5でも100Mbpsの速度が出るので十分です。100円ショップ等でもよく販売しているので、自宅のネットワーク構築を安価に済ませたい場合は選択肢に入ります。個人利用でも動画サイトやゲームプレイをするなら、1Gbpsの速度がでるカテゴリー6以上の製品を選ぶのが無難です。
企業のオフィス等、複数端末を同時に利用する場合や、個人でも4K映像のような大きなサイズのデータを扱う場合はカテゴリー7(10Gbps)もしくは8(40Gbps)の製品が良いでしょう。このように必要に応じて最適なlanケーブルの規格を選択できれば無駄な出費を抑えながら、ネットワーク構築を行う事ができます。また、意外と盲点ですが、lanケーブルを接続するパソコンやルーター側の通信速度が遅いと、遅い側に引きずられて、期待した通信速度ができません。ネットワークを構築する際にはlanケーブルだけでなく接続する機器にも注意が必要です。