配線ダクトは、たくさんの電線の配置に整理が必要な時きれいに収納し、電線に触れないよう保護するなどの役目を果たしています。
主に材質として使われているのが硬質塩化ビニール製の配線ダクトで、制御盤内の配線の管理や固定に使われています。硬質塩化ビニール製のものは、弾力に優れており、腐食の心配が少ないことで知られており、長く使う建物などには有用なものです。絶縁性や耐火性に素晴らしい効力を発揮してくれるので、安全に長く使用できるのはとても便利です。埃の付着を防ぐ静電気除去材などを使用するものもあり、幅広く利用されています。
接合面がなめらかで取り付けやすく便利ですが、自己消化性やUL規格認定製品、企画樹脂使用などの表示があることを確認して使うとより安心できます。硬質塩化ビニール製の配線ダクトは、熱による軟化や経年劣化、耐水性にもすぐれていることから、大きな店舗や施設などでの利用にも多く用いることができ、火事や災害などの危険に備える意味でも、十分な役割をしてくれるツールであるといえるでしょう。
脱着や位置変更が簡単にできるので重宝しますが、ダクトの形状が規格されているものが主になっているので、メーカーによる互換性の確認も必要です。使う場所に合わせて最適な材質のものを探す必要がありますが、硬質塩化ビニール製のものは、長期利用に耐え、コスト面でも優位な素材といえます。建物の安全を保証し、人々が快適に過ごせる空間を作り出す配線ダクトが、今後も進化していくことでしょう。